【未来人材ビジョンについて】
経済産業省が今後の人材政策などを検討するために設置した「未来人材会議」は5月31日、未来を支える人材の育成・確保に向けた方向性を示す「未来人材ビジョン」を取りまとめ、公表をしています。
未来人材会議で、2050年における日本の労働需要を推計しています。
この未来人材ビジョンで、各職種で求められるスキル・能力のランキングが紹介されています。
【現在】①注意深さ・ミスがないこと ②責任感・まじめさ ③信頼感・誠実さ ④基本機能(読み・書き・計算)⑤スピード
【2050年】①問題発見力 ②的確な予測 ③革新性 ④的確な決定 ⑤情報収集
日本人の生真面目さが企業にとってよいとされている現在から、未来を予測し、より革新的な情報収集をしたり、現状における問題点を発見できる能力を求められることとなるとしております。
そのような能力を育てるために、「好きなことに夢中になれる教育への転換」が必要であるとしています。我が家にもこれから世の中に出ていく世代の子供がおりますが、型にはまらないタイプの子供の評価を得ることができにくい教育システムであるなと思うところがあります。
新型コロナウイルス感染症の流行により、教育を受けるシステムが対面とデジタルを組み合わせていくことに抵抗を感じない感覚が生まれつつあるかと思います。
好きなことや興味のあることを早く見つけることのできる教育システムが整えばいいなと、親心として切に思います。
社会保険労務士の立場から思うことは、未来を予測する能力を身に着けていくには、より革新的なスキルを習得できるよう、職業能力開発を効果的に促進していく必要があると思います。人材育成は、企業経営の安定にもつながります。そのための助成金などもございますので活用していただければと思います。
また、兼業・副業が現在禁止と就業規則で定めている会社が多いかと思います。これからの多様な働き方に対応していく必要もございます。そのため就業規則の整備も検討してみてはいかがでしょうか。
「未来人材ビジョン」リンク掲載します。お時間があれば覗いてみてください。
https://www.meti.go.jp/press/2022/05/20220531001/20220531001-1.pdf